奈良盆地の治水

京大 防災研究所の中川一先生が、県の有識者委員会の座長をされている。
私は、現職時、先生に非常に難しいダムの堆砂関連で委員としてお世話になった。
今、日本ではダムは法律上なかなか新設できないが(全くできないわけではないが)、堆砂問題は深刻である。
何故ならば、ダムは80年から100年の堆砂を見込んで設計しているのであるが、戦後作られたダムはその時期を迎えつつあるからである。
加えて、異常気象で豪雨が頻発している。
昨年から、治水容量を増やすべく、利水容量を削減するよう調整し、なんとか倍確保されたようである。
加えて、ダムの流域である山々があれているのである。林業が儲からないので、立派なスギがそのままにされ、豪雨時になぎ倒され、二次災害をあちことで引き起こしている。

私が、上下流交流を訴えるのは、三宅町の水源である川上村などに感謝するとともに、下流の大阪には三宅町などのもっと感謝してもらう必要がある思っている。
大阪の発展は奈良盆地の犠牲の上に成り立っていると言っても過言ではない。
洗練された川は、上下流交流をうまくやっている。
例えば、愛知県の矢作川では、上中流に豊田市があるが、トヤタの発展は工業用水のお陰と言ってもよく、農業サイドと共生し、川の生物保全も信じられない位意識が高い。
このようなことを踏まえて、「奈良の総合治水計画」は出来ていると信じたいが、その委員長をして頂いている中川先生に三宅町にも指導して頂きたいものである。

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